「外断熱改修のすすめ」 佐藤潤平(一級建築士事務所 ㈱アイテック ) ■ サブプライムローン破綻・原油高・北京オリンピック後の中国経済等、今までの成長というシナリオから見れば不安要素の多い経済情勢にあります。しかし、「地球規模の環境問題」から見ればこれ等のマイナス要素は全て良い材料といえます。建築業界でも「改修市場」が最も生き残れる市場のようです。 ■ 外断熱性能の優位性は、建築家では知らぬ人がいないほどになっています。一般市民にもかなり浸透して来ており、説明しやすい環境となってきました。 ■ 外断熱改修を手掛けるメリット ・環境問題や社会資産、ストック等、幅広い視野で建築を考えることができ、時代性と乖離していないことが強味となります。 ・自分の積み上げて来た技術のノウハウを充分に発揮できる事。逆に見ると技術や知識が無ければ参入できない分野といえます。 ・何よりも良いことは意匠設計ができ、イメージを刷新できる可能性が高い事。全体のボリュームを変えないで、限定された中でのデザイン勝負となるため、意匠と技術の総合力が求められます。 ・新築に比べ、現状性能を上回ればクライアントは満足するし、工事項目の優先順位をつけることで、資金不足による事業計画の破綻が無くなりストレスを回避できます。 ・資金計画まで踏み込めば設計業務の範囲にとどまらず、コンサルタント業務まで業務拡張ができ、業体を変える事ができます。 これ等の特性を把握した上で、どんどん外断熱改修を推進して欲しいと考えます。「改修」と云えば「外断熱」を意味するようになれば、CO2削減に役立てるようになるかもしれません。
by hokkaido-jia
| 2008-09-01 06:00
| 北の建築家たち Vol.64
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