『環境の世紀と建築家』2050年再生に向けて 支部副支部長 三栖 博 まさに環境が時代のキーワードだ。今年のノーベル平和賞はアメリカ元副大統領 アル・ゴア氏に「不都合な真実」で人的気候変動の問題を広く知らしめた事に対して 受賞され、2008年7月に洞爺湖町で開催される先進国首脳会議「北海道洞爺湖サ ミット」も環境が重要なテーマになっている。 2007年建築家大会東京、2011年UIA東京大会ともに「2050年」がテーマになっ ている。2050年の地球・都市環境を逆予想(Backcasting)して、これからの建築 家のどのような役割が担えるのか意見が述べられた。 参考:「2005年」から環境をデザインする (日本建築協会環境行動委員会編、彰国社 税別2200円) 基調講演は元ホノルル市長ジェレミー・ハリス氏からホノルル市のセカンドシティ、 中心市街地活性化やワイキキビーチの再生など建築家の関わりから全体論的な グリーン設計(環境配慮設計)を担う建築家の果たす役割の重要さを指摘された。 平成16年には高野山など紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録された 和歌山県高野町長、後藤太栄氏からすべての人、モノ、自然の関係性を環境と捉えた 宗教環境都市の普遍的価値について語られた。世界遺産はモノではない、その存在 価値を維持する仕組みと述べた。 (詳しくは、高野町HPに掲載) 最後に元環境省大臣 衆議院議員小池百合子氏から温室化ガス削減に向けてより 戦略的なインセンティブになる建築家のアイデアを期待したいと述べた。 式典の中で第8回JIA環境建築賞の表彰も行われ、北海道支部会員のから一般 建築分野で東京未来大学(圓山彬雄:㈱アーブ建築研究所)が入賞、住宅分野の優秀 賞にANNEX(五十嵐淳:五十嵐淳建築研究所)、南を向く家(奈良謙伸、奈良顕子: ㈲奈良建築環境設計室)が入賞されました。
by hokkaido-jia
| 2007-11-19 20:00
| 北の建築家たち Vol.63
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