『景観につながるモノ作り…住宅から自然景観へ』 主催//(社)JIA北海道支部住宅部会・大光電機(株)札幌支店 6月21日…平倉直子氏をお招きし講演会を行いました。大光電機札幌支店の協力を 得て共催で行いました。約140名の方々に参加して頂き盛況でした。又、合わせて女性 部会員5名による作品展も大光電機ライティングコアにて開催しました。来場者数は今 一歩でしたが、展示空間と展示内容共に、さっぱりとしたなかなかいい雰囲気でした。 平倉さんは、私の記憶では住宅からのスタートだったと思います。 今でも数は多くありませんが、その活動も続けております。時代に流されないデザイン と仕事ぶりは、落ち着きがあり、好感度の高い建築へと繋がっていると思います。1995 年あたりから交番シリーズが発表され、その活動の巾を広げております。又、東京都や 柏市のデザインや景観に係るアドバイザー等の委嘱を受け、行政面での仕事もされてい ます。 2000年に環境省が行った上信越高原国立公園 鹿沢園地自然学習歩道施設整備の プロポーザルに特定された事は、少人数のアトリエ事務所にとって大きな励みになったと 思います。このプロジェクトは6年の歳月をかけ全て完成し、2007年度 建築学会賞(業績 部門)を受賞されました。ランドスケープから建築、そして展示、案内板に至るまで密度の 高い鹿沢整備に関わる一連の活動には感動しました。私自身同じ分野で仕事をしている 1人として学ぶ所も多くありましたが、反省もまた多く、頭が下がる思いでした。 この度の講演は『景観につながるモノ作り…住宅から自然景観へ』というタイトルでのお話 でした。住宅づくりから鹿沢プロジェクトに至るプロセスとこだわりが平倉さんと環境省を結 ぶ一本の線として明らかになった事は、私の中ではなぞが解けた様に思いました。 それにしても、もう少し建築家の参加が欲しかったと思いつつ、気持ちの良い初夏の夕暮 れから始まった講演会は、場所を変え酒も入り深夜まで続きました。 住宅部会代表 井端明男
by hokkaido-jia
| 2007-08-06 19:00
| 北の建築家たち Vol.62
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