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第20回旭川建築作品発表会
                                                     旭川地区 軽部 望

 去る2010年2月9日、今年で第20回目を迎えた旭川建築作品発表会が開催されました。
今年も前年同様に旭川工業高校、東海大学建築・環境デザイン学科の卒業設計発表と一般設計の部では
当会会員の柳雅人氏、山下設計北海道支社の設計監理部長海藤氏の2名が発表されました。

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 旭川工業高校は絶滅危惧種に登録されているマレーバクの生体展示プロジェクト「旭山動物園マレーバク
館」、買物公園の活性化と再生を目指した「買物公園 買物広場」、北彩都あさひかわ地区に集客を図るため
にファッションブランドメーカーを集めたシンボリックなショッピングモールを設置することでその解決を試みよ
うとする「北彩都あさひかわ ブティック旭川」の3作品のいずれも、旭川市が抱える諸問題に対し建築を通し
て解決を図ろうとする意欲作でした。

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 一方、東海大学建築・環境デザイン学科の卒業設計は札幌大通り公園を舞台に観光客や市民が気楽に
滞留できる情報観光施設づくりを目指すプロジェクト「SIDE STEP」。中間層に設けた大階段(パブリック
ステップ)が大きな特徴となっており、東西南北のグリッドで形成される札幌の中心街に対し30°の角度もた
せる事によって日常とはまた違った目線で見える風景を通して街の魅力を感じてもらう施設づくりを意図した
作品でした。

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 第二部は2作品の一般設計発表がありました。柳雅人氏設計による「めいほう幼稚園」は社会性を培うた
めには幼少期からの教育が大切であるとの園の教育方針を具現化するため、オープンクラス形式を採用。
オープン化によって起こり得る音の問題や使い勝手については当日発表会に来られた当幼稚園の先生方
から現場の生の声を聞かせていただき大変興味深いものとなりました。山下設計北海道支社の設計による
「旭川赤十字病院」の発表では、今回採用した免震構造システムについての詳細な説明と患者・スタッフに
分かりやすいサインを開発した事などについて説明されました。

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 第三部は平成20年から21年の2年間を掛けて行われた旭橋の塗替え工事中に発見された新たな事実や
エピソードなどについて、当会メンバーで旭川市景観アドバイザーでもある北島浤先生より特別講演を頂き
ました。今回で8回目の塗替え工事となりますが、過去の塗装層を全て剥がしての再塗装は初めてであり、
実際に現場で色彩の検討・決定に携わった目線からのお話に一般市民の参加者も大変興味深く聞き入って
いる様子が印象的でした。

 旭川市民の誇りであり興味の対象である旭橋の講演を行った事により、結果的に我々専門家団体の存在
と広範囲に渡るその活動内容や思考について広く市民にアピール出来たことは大きな収穫であり、単なる
専門家団体の内輪の建築作品発表会に終始することのない形で開催出来た事は大変有意義でした。それ
と同時に今後の旭川における建築作品発表会のひとつのあり方を示した内容となりました。

日時:2010年2月9日18:00~
場所:蔵囲夢リハーサルホール 
第一部:卒業設計発表 旭川工業高等学校・東海大学
第二部:一般設計発表 柳雅人建築設計工房・山下設計北海道支社
第三部:特別講演 -旭橋の塗装工事から見えた隠れた歴史― 
     講師:旭橋景観検討委員会委員長 北島 浤氏
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by hokkaido-jia | 2010-03-14 04:30 | 北の建築家たち Vol.66
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